「カンボジアと聞くと、まず思い浮かぶのが「アンコールワット」。
このアンコールワットがある都市、それがカンボジアの第二の都市である「シェムリアップ州」です。
シェムリアップではアンコールワットの名前がよく見かけられますが、実は大小を問わずたくさんの遺跡が各地に点在しています。
この遺跡だらけの地域「シェムリアップ州」の魅力と都市の情報について詳しくまとめています。
初めて訪れる方に気になる治安や物価などを解説しています。
この記事を読めば、カンボジアでの旅行を考える際にもっと心配しなくても大丈夫です。
シェムリアップに行く時に知っておくべき情報や物価、観光スポットについて詳しく紹介
カンボジアの北西部に位置するシェムリアップは、もともとは戦時中にフランスの統治下にありました。
その後、一時的にタイの領土となったこともありましたが、1993年以降は戦争がおさまり、国として安定してきました。
そして、2000年代に入り急速にホテル開発が進み、海外からの旅行者を積極的に迎えるようになりました。
カンボジアの首都は「プノンペン」ですが、シェムリアップはそれよりも活気があります。
第二の首都と言われていますが、知らないまま訪れる人も少なくない都市です。
カンボジアのシェムリアップの物価事情について
シェムリアップでの物価は、購入するものやすることによって大きく異なります。
食事、交通、ホテルの3つに分けて、価格帯をまとめてみました。
私自身が実際に泊まったホテルや訪れた飲食店を参考にしています。
結論を言うと、そこそこの価格なので決して安いかと言われるとそうではありません。
シェムリアップの食事・飲み事情
具体的には、この地域の地ビールである「アンコールビール」がおよそ50セント(約55円)で350ml飲めます。
この価格でPUBストリートなどで楽しめます。お酒好きの方にはとてもお得ですね。
もともとビールで儲けようとはせず、その他の食事でお金を稼ごうとするお店が多いようです。
ただし、食事については、レストランの場合、それほど安くはありません。
私が遺跡巡りの途中で立ち寄った店やパブでの食事は8ドル以上もしました。
一方、屋台飯など簡易的なお店では1ドルから食事ができます。
食事代を節約したい人は屋台飯等をおすすめです。
カンボジアでは絶対に水道水は飲めません。
必ずペットボトルの水をスーパーやコンビニなどで購入してください。水分補給には気をつけましょう。
シェムリアップの交通物価事情
続いて交通の物価事情です。
遺跡めぐりの際には、トゥクトゥクや車をチャーターする必要があります。
また、体力に自信のある方なら自転車でも移動できます。
地元の人々の多くはこの周辺で収入を得ているので、一人旅の場合は費用がそれなりにかかることがあります。
ツアーに参加すると、遺跡を案内してくれたり写真を撮ってくれたりすることもあります。
私は現地で遺跡を巡る際、基本的に入り口までしか案内してもらえませんでした。
チップを渡して遺跡巡りツアーを120ドル(おおよそ13,200円)で利用しました。
カンボジアを訪れた際の遺跡巡りについては、下記の記事で紹介しています。
初めての旅行者にとって非常に役立つでしょう。
→初めてのカンボジアのシェムリアップで絶対外せない遺跡を巡るモデルコースを写真で紹介
シェムリアップのホテル物価事情
最後にホテルの物価事情です。
今回宿泊したホテルは「ソマデヴィ アンコール ホテル&スパ」4つ星ホテルです。
私は航空チケットと同時に予約したため、詳しい金額は把握していませんが、1泊約8,000円(2泊で合計)くらいだったかと思います。
他の場所と比べて高めのホテルで、1泊1,000円からのお手頃な宿から、6,000円前後の高級リゾート風ホテルまでいろいろあります。
私の泊まったホテルは、シェムリアップでは上級クラスに入るほどのものでした。
日本のリゾートホテルと比べると非常にリーズナブルに泊まれると思います。
部屋1つ当たりの単価なので、2人で泊まる場合、1人当たり4,000円くらいになります。
しかも朝食付きなのでかなりお値打ちです。
そして、余談ですが、トイレはレストランやホテルを利用するのが良いです。
他の場所のトイレは清潔でないこともありますし、トイレ自体がない場所もあります。
自分のホテルに戻ってトイレを利用することがベストです。
シェムリアップにはたくさんのホテルがありますので、予約サイトをいろいろ参考にしてみると良いでしょう。
booking.comでシェムリアップのホテルを検索カンボジアに行く前に日本で両替するならこのドル札配分がおすすめ
カンボジアへの旅行を前に、日本で両替をお考えの方に、おすすめのドル札配分をご紹介いたします。
カンボジアへの旅行を考える際、現地通貨を手に入れる前に、日本円から米ドルに両替される方も多いと思います。
そんな際、お店によってはドル札の配分を自分で選べることもあります。
私のおすすめする配分は以下のようです。
日本円から米ドルへ200ドル両替する場合
- 50ドル紙幣 1枚
- 20ドル紙幣 2枚
- 10ドル紙幣 4枚
- 5ドル紙幣 10枚
- 1ドル紙幣 20枚
日本円から米ドルへ300ドル両替する場合
- 50ドル紙幣 2枚
- 20ドル紙幣 4枚
- 10ドル紙幣 7枚
- 5ドル紙幣 6枚
- 1ドル紙幣 20枚
また、現地でお釣りが出る際、少額のお金や米ドルに変わっても、カンボジアリエルという現地の通貨に変わることがあります。
ただし、カンボジアリエルは現地で信用されることは少なく、政情が不安定なため米ドルが一般的です。
一部の店舗ではカンボジアリエルを受け取らないこともありますので、なるべく早めに使い切ることがおすすめです。
さて、現地での使用先ですが、飲食店が一番簡単です。
他にもスーパーやコンビニで使えることが多いです。
なお、最終日に残金が余ってしまうこともありますので、前日にお土産などで使うのがおすすめです。
カンボジアへ行くには必ずビザが必要
日本のパスポートは強力ですが、カンボジア入国にはビザが必須となります。
ビザの取得方法は以下の通りです。
- カンボジア大使館(東京)で取得もしくは各名誉領事館(札幌、大阪、名古屋、福岡)にて取得
- E-VISA(ネット)にて取得シェムリアップの空港にて取得
- 現地空港にて取得
料金は①が4,500円、②が3,960円、3番が3,300円です。
最も簡単なのは3の現地空港で取得する方法ですが、初めての海外旅行や慣れていない方は不安がるかもしれません。
安く済ませたい方は現地空港で取得することもおすすめです。
ただし、3番の現地での取得には「パスポート」、「機内で配られる申請書」、「顔写真2枚4.5×3.5㎝」、「30ドル」が必要です。
入国前には両替所がないので、クレジットカードのキャッシングを考慮していない場合は現金を持参しましょう。
また、後で日本で米ドルに両替する際のおすすめの店舗もご紹介します。
現地空港でビザを取得する旅行者も多いので、少し待つことになります。
また、ビザ取得の手続きが見学できるカウンターもあり、それも面白いかもしれません。
待ち時間は約20分程度です。
シェムリアップの主な観光地について
シェムリアップには、数々の魅力的な観光スポットが広がっています。
各場所が異なる魅力を持ち、計画を立てて周ることがおすすめです。
アンコールワットは寄らずに何しに来たのと言われてしまうぐらい王道
アンコールワットはシェムリアップを訪れる際に外せない場所のひとつです。
特に朝日に照らされるアンコールワットの景色は素晴らしいと言われていますが、私は雲が多く見ることはできませんでした。
それでも昼間のアンコールワットも魅力的です。
アンコールトムはアンコールワットに続く有名な遺跡のひとつ
アンコールトムもアンコールワットに次いで人気のある遺跡です。
アンコールワットと同様に、ガイドブックでもよく取り上げられる場所です。
少し距離がありますが、行く価値のある場所です。
ベンメリアはまるでジブリのような世界観が広がった遺跡
ベンメリアはまるでジブリの世界に出てきたような不思議な場所です。
ジブリ作品『もののけ姫』や『天空の城ラピュタ』に登場する舞台のような雰囲気が漂います。
ただし、映画制作と場所の関係については、実際には繋がりはあまりないようです。
それでも、その類似性からSNSなどでしばしば言及されています。
それっぽい写真がたくさん撮れるので、ここは他の遺跡から離れていますがぜひ行かれることをおすすめします。
パブストリートはお酒好きなら絶対いくべき飲み屋街
パブストリートは夜になると活気に溢れる飲み屋街です。
ここでは、遺跡を巡った人たちが集まり、賑わいを楽しんでいます。
かつて有名な女優のアンジェリーナ・ジョリーさんも『トゥームレイダー』の撮影の合間に訪れたバーがあり、人気を集めています。
ただ立ち寄ってみるだけでも楽しい場所です。
ナイトマーケットはお土産や買い物をしたい人はマストスポット
ナイトマーケットもシェムリアップではお土産やショッピングを楽しむための重要な場所の一つです。
様々な品物が揃っており、カンボジアらしい品々が手に入ります。
シェムリアップで気をつけるべき4つのこと
シェムリアップを訪れる際は、気をつけるべきことが幾つかあります。
これらの要点をまとめてみました。
海外では当たり前のこともありますが、念のため触れておきます。
①日中はかなり気温が高いので暑さ対策をすること
基本的に、どのシーズンでも日中の気温は30度を超えることがよくあります。
夜になると少しマシになりますが、湿度が高いため、かなり体力を消耗します。
こまめな水分補給と休憩を取ることを忘れずに。
必要であれば売店などで必需品を購入しましょう。
私も以前、遺跡巡り中に体調を崩したことがありますので、体調管理は本当に大切ですよ!
②遺跡巡りの際は適切な服装を心掛けよう
遺跡を巡る際に服装には注意が必要です。
肌の露出が多い服装は遺跡内に入れない場合もあります。
実際、私もノースリーブの女性が入場を断られる姿を見たことがあります。
薄手の上着を持っていると便利です。
また、遺跡内は経年劣化により足場が悪い場所もあります。
遺跡には徒歩で移動する必要があるため、スニーカーかベルト付きのサンダルがおすすめです。
ビーチサンダルは避けてください。足を痛める可能性があります。
③スリやひったくり、怪しい勧誘には注意をすること
観光地なので、どの国を訪れても用心が必要です。
特に夜になると、飲み屋街やパブストリートは賑やかになり、油断しやすくなります。
昼間であっても遺跡巡り中も警戒が必要です。
遺跡内でトラブルが起こることもあるので気を抜かないでください。
私が経験した出来事についてはこちらに詳しく書いています。
→20代で海外へ旅に出るべき3つのメリット 人生の可能性が広げた実体験を紹介
私自身、遺跡内で急な勧誘に巻き込まれ、最終的にお金を支払う羽目になりました。
その衝撃的な体験を記事にまとめています。
④空港からの送迎は事前にしっかりと確認すること
宿泊ホテルが片道無料送迎を提供していることがありますが、実際にはそうでない場合もあります。
私も片道無料だと思い、利用しようとしましたが、ドライバーが現れないという事態に遭遇しました。
ホテルにメールしても返事がないと、非常に不安になりましたが、結局予想通りでした。
無料送迎を利用する場合は、ホテルに連絡して確認することをおすすめします。
予約しても、思わぬトラブルが起こることもあるかもしれません。
シェムリアップの楽しみ方を知っていれば、より充実した旅ができる
カンボジアのシェムリアップは、世界的に注目されている旅行先のひとつです。
そこでは、日本とは異なる地域性や食文化、そして異なる価値観を見ることができます。
特にシェムリアップで有名なのが「アンコールワット」という遺跡です。
このアンコールワットの朝日を見るため、世界中から多くの旅行者が訪れます。
そのほど価値がある場所であり、人生に一度は足を運んでみる価値があるでしょう。
最近では旅行者の増加に伴い、アンコールワットは経年劣化が進んでおり、将来的には修復が難しくなる可能性も指摘されています。
いつその時が来るかは定かではありませんが、できるだけ早く訪れることが最善かもしれません。
初めての海外旅行でも、シェムリアップへ行く価値は十分にありますよ。